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ASIA JOINT SYMPOSIUM 2016 in IWATEを開催しました

掲載日2016.10.24

ニュース


アジア及び東南アジア地域における産学官連携の強化を目的とするASIA JOINT SYMPOSIUM in IWATEが、10月13日(木)に岩手大学にて開催されました。本シンポジウムは、平成15年度より大連理工大学と本学との間で金型鋳造分野を中心に推進され、近年平泉世界遺産教育など活動分野の拡大が図られている「UURRプロジェクト」や、平成20年度より中国?大連理工大学及び韓国?国立ハンバット大学校と共に毎年開催されてきた「国際産学官連携シンポジウム」等の取り組みを継承し、さらにマレーシア?パハン大学も加わり産学官連携及び金型分野の連携強化を図るものです。本学及び中国?大連理工大学、韓国?国立ハンバット大学校、マレーシア?パハン大学の主催により、「地域創生と人材育成」を主題とし、産学連携と人材育成、金型?鋳造、世界遺産、環境工学、農学の5分野について、講演会?分科会により研究成果を共有しました。
 第1部の冒頭では、岩渕 明 岩手大凤凰体育平台より、「このシンポジウムが、それぞれの国?地域において、大学?社会間協力や国際的な共同研究、学術交流の活性化に寄与する機会となることを願っています。」と開催挨拶が述べられました。
 続いて中国?大連理工大学、韓国?国立ハンバット大学、マレーシア?パハン大学の代表者より主催校挨拶が述べられました。また、達増 拓也 岩手県知事より開催地の地方公共団体を代表し、「岩手県では本年を本格復興元年と定めており、復興の先の地方創生に積極的に取り組んでいます。地域創生と人材育成のシンポジウムを本県で開催することは誠に時宜を得ており、期待しています。」とご挨拶いただきました。
 続く基調講演では、まず王 志剛 岐阜大学副凤凰体育平台より、「地域復興のための人材開発」と題してご講演いただきました。岐阜県の主要産業に関するデータや「清流の国 ぎふ」という地域創生の活動を踏まえ、岐阜大学における共同研究開発や協力協定の実績、COC+事業の展開等についてご説明いただきました。
 次に、内田 和伸 奈良文化財研究所遺跡整備研究室長が、「平城宮跡の保存と活用」をテーマにご講演。平城宮研究及び保全の経緯について触れた上で、1978年に決定された平城宮跡の保護方針、維持システムの改良、近年の平城宮跡の活用などについてご説明いただきました。
 講演会終了後は、第2部として分野毎の分科会も開催され、本学を含めた各国の研究者およそ45名が研究成果を発表しました。
 当日は海外より約30名、本学より約90名の関係者が出席。国や分野の枠を超え、地域創生と人材育成という1つのテーマのもと、相互の研究や先進的な取り組みについて学び、更なる連携の強化に期待が高まりました。
 翌日の14日(金)は、岩手県金ヶ崎町にある自動車部品メーカーのアイシン東北株式会社と平泉町の中尊寺?毛越寺?平泉遺産文化センターを視察し、本県の製造業及び世界遺産の現状について理解を深めました。